
元大王製紙会長・井川意高さんの発言は、
とても率直でクレバーなところが好きなのですが、
最近ご本人のチャンネルに「父親について語る」動画が上がっていたので見てみました。
有名な話ではありますが、井川家は50億円の使い込み(累計106億円)によって特別背任で逮捕され、
意高さんは懲役4年を服役しています。
その結果、一族は大王製紙から完全に離れることになりました。
今回の動画では、「家族(父親や兄弟)はこの出来事をどう受け止めていたのか」という点が語られており、
そこに興味があって視聴しました。
父親は、反省する気持ちは持ちながらも後悔はしていないようで、
竹を割ったような性格の方だったそうです。私利私欲もなく、
お金を増やそうという発想もなかったとのこと。
事件についても一切非難されることもなかったというのが印象的でした。
弟は返済のために売却した株の税金対策として香港へ移住し、
その資金を運用して3〜4倍に増やし、今は穏やかに暮らしているそうです。
そして肝心の本人・意高さんは、逮捕の瞬間に
「これでやりたくない仕事をしなくて済む」と思ったといいます。
理由は、不況産業で業界4位の赤字企業を背負う立場がとてもしんどく、
仕事がまったく楽しくなかったからです。
それよりも、今のようにYouTubeやTikTok、Xで活動している生活のほうがずっと楽しいと語っています。
実際、今の姿を見ると、以前より生き生きしているように感じますし、
事件がなければ彼の名前を知ることもなかったでしょう。
ただ、私はこの感覚に強く共感します。
私自身も、サラリーマンとして興味のない仕事を続けるより、
不安定でも今のように「好きなことを仕事にしている」日々のほうがずっと楽しいと感じています。
一般的には不幸と捉えられる出来事でも、
5000億円企業の3代目としてやりたいわけでもない仕事を続ける人生より、
今のように好きなことを表現できる人生のほうが幸せだと思える──そんな価値観もあるのだと思います。
ビジネスをしていると、自分より有名だったり、
大きく稼いでいる人を見ると羨ましいと思う瞬間はあります。
でも「それって本当に自分が望む人生なのか?」と考えると、そうではないことに気づきます。
純粋に「お金を稼ぐこと」自体が好きな人もいて、それも確かに価値観の一つです。
ただ、私はそこに強い興味があるわけではありません。
「楽に稼げますよ」という誘いにも心は動きません。
私が大切にしたいのは、
個人や企業が最大限の力を発揮し、自分の人生を主体的に生きること。
大企業や国家に依存せず、個人が自由に挑戦できる社会であってほしいという思いです。
まさに「人生塞翁が馬」。
何が幸か不幸かはその瞬間には分からず、最終的に自分のやりたいことに囲まれた世界へ、
迷いながらも進んでいくものだと思います。
だからこそ、
自分の価値観に気づくことは、とても大切ですね。
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