
【ブランディングの本質は、「それまでの歴史」】
〜ブランドは“今”ではなく、“積み重ね”でつくられる〜
多くの人は
「ブランディング=見た目を整えること」
「SNS発信を華やかにすること」
そんなふうに捉えがちです。
しかし本当のブランディングとは、
ロゴでもデザインでもなく、
そこに至るまでの“歴史そのもの”です。
ブランドは作るものではなく、
積み上げてきたものが滲み出る“結果”なのです。
ブランドという言葉の語源は
古ノルド語の「brandr=焼き印」。
牧畜の時代、家畜に印を押して
誰のものかを示したことに由来します。
つまりブランドとは最初から
“痕跡”や“歴史の印”を表す言葉でした。
この語源こそ、ブランディングの本質を物語ります。
どんな歴史を刻んできたかが
その人や企業のブランドになるのです。
百年続く老舗の企業にある信頼感は
ロゴの美しさから生まれるものではありません。
時代の変化にどう向き合ってきたか、
何を守り、どう進化してきたかという
物語の積み重ねがブランドを形づくります。
味を守り続けた和菓子店も、
職人技を継承する鞄メーカーも、
地域と歩む建築会社も、
いずれも“一貫した姿勢”と“歩んできた時間”が
ブランドの源です。
SNSやAIを使えば
“ブランドっぽい見た目”だけなら
簡単に作れる時代になりました。
しかし、それはあくまで演出であって、
本物のブランドとは呼べません。
ブランディングの本質は装うことではなく、
これまでどう生きてきたかという
真実の積み重ねを伝えることです。
ブランドとは“物語の記録”なのです。
これからの時代に必要なのは
差別化のテクニックではなく、
誠実な物語です。
何を大切にしてきたのか。
どんな経験を経て今があるのか。
その“歴史”を語ることで、人は共感し、信頼します。
ブランドとは、過去の積み重ねを
未来へつなぐ橋です。
ブランディングとは、過去の生き方を整理し、
言葉と形で可視化していくこと。
失敗も挑戦も継続も、すべてがブランドの一部です。
未来を飾るのではなく、
これまでの生き方を誇ること。
それこそが、ブランディングの本質なのです。
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