
経営者にとって必要な学びは、
「マーケティング」「会計財務」「組織化(マネジメント)」の3つです。
多くの経営者が最初に学ぶのは、やはり「マーケティング」です。
起業から安定経営へ進むうえで、最も効果を実感しやすい分野だからです。
その次に必要になるのが「会計・財務」です。
ただし、この分野は社会に出ても教わる機会がほとんどありません。
税理士さんも、日々の業務が多く、深く教えることは敬遠しがちです。
その結果、多くの社長さんは「売上高」と「貯金残高」だけに意識が向きがちになり、
「今年は○○円稼ぎたい」という目標設定になってしまいます。
本来は、会計財務の理解を踏まえて、事業計画をつくることが理想です。
そしてもう一つ重要なのが「組織化(マネジメント)」です。
従業員が30名を超える頃から、社長一人では全体が見えにくくなり、
会社にとって不都合なことが起きやすくなります。
しかし、組織化やマネジメントを丁寧に教えてくれる場所も多くはありません。
そのため、社長自身の価値観を社員に伝えることが組織化だと勘違いし、
「あり方が大事」「感謝が大事」といった抽象的な教育に偏っていくケースもよく見られます。
もちろん大切な価値観ではありますが、それは“マネジメント”とは別の話です。
人によって感じ方が異なるため、組織としての基準にはなりません。
では、どのように組織化を進めれば良いのでしょうか。
下記の基準を整えることで、組織は自然と機能し始めます。
経営者としては全てに取り組むのが理想ですが、日々忙しく、
なかなか自分一人で学び続けながら全体を整えることは簡単ではありません。
そのため、必要に応じて専門家の力を借りることも大切です。
1. ビジョン・方針を明文化する
- 経営理念・ビジョン・ミッションを言語化する
- 「どこを目指す会社なのか」を社員と共有する
➡︎ 社員が判断に迷ったときの基準になります。
2. 役割と責任を明確にする
- 組織図を作り、部署や役職の役割を整理する
- 「誰が何を担当し、どこまで責任を持つのか」を可視化する
➡︎ 社長が全てを抱え込む状況を防げます。
3. 業務の標準化(仕組み化)
- 業務フローを文書化・マニュアル化する
- 属人化(“あの人しかできない状態”)を防ぐ
➡︎ 誰が担当しても同じ品質を保てます。
4. 数字で管理する仕組み
- 売上・利益・顧客数・リード数など、KPIを設定する
- 定期的に数値を見て進捗や課題を把握する
➡︎ 感覚経営からデータ経営へと変わります。
5. 採用・教育・評価制度を整える
- 採用基準や求める人物像を明確にする
- 研修・OJTの仕組みを整備する
- 公平な評価制度を作り、昇給・昇格の基準を透明化する
➡︎ 人が定着し、成長できる組織になります。
6. 権限移譲とマネジメント
- 社長が「任せる」仕組みをつくる
- 管理職に権限を渡し、現場が自走できるようにする
➡︎ 社長は「現場担当」から「経営者」へとシフトできます。
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